目線を固定する重要性
トレードで資金を守るためには、「目線を固定する」ことが不可欠です。
上がったからといって慌てて買い、下がったからといって即座に売りを仕掛ける、こうした往復で翻弄される行動は、資金を猛スピードで減らしてしまう原因になります。
短期トレードであっても、その日の目線はしっかり固定。
「今日は売り目線なら、買い場を探さない」
「買い目線なら、売りのタイミングには手を出さない」
といったように、自分の戦略に基づいて行動することが大切です。
一度決めた目線に従って静観することで、無駄なエントリーや感情的な取引を避けられます。
「静観できるか」or「すぐに取り返そうとするか」
目線の固定は、1日単位の大損から身を守ってくれます。
FXで結果を出すために大切な「過程」
同じ利確でも「どのようにその結果に至ったか」という過程がFXを続けていく上で大切になってきます。
同じ結果であっても、そのプロセス次第で大きな違いが生まれます。
例えば以下の2つのケースから考えてみましょう。
(1)のケース
「なんとなく上がりそう」という直感でロングエントリー。ポジションを放置していたら含み益が100pipsに。そのタイミングで利確して100pipsの利益を得た。
(2)のケース
自分のルールに基づき、利確目処や損切りラインをあらかじめ決めてロングエントリー。冷静に相場を見守り、利確ポイントに到達したところで50pipsの利益を得た。
一見、(1)のほうが多くの利益を得ているため、良いように思えるかもしれません。
多くの方がFXを始める理由は「お金を増やすこと」ですから、目先の結果だけを見れば(1)が魅力的に映るでしょうし、多いに越したことはありません。
しかし、FXで本当に目指すべきは可能な限り「お金を増やし続けること」です。
その目的のためには、(2)のようにルールに基づいた取引スタイルを確立し、安定した成果を積み重ねることが重要です。
-「増やし続ける力」を育てるために必要なこと
(1)のような取引には、次のようなリスクがあります。
「もし相場が逆方向に動いていたらどうなっていたか?」
その結果、気が付けばロスカットされていた、ということも珍しくありません。
これはゴールなく走り出し、運任せのトレードが招くリスクです。
一方、(2)のようなルールに基づいたトレードは、たとえ損失が出たとしてもその損失をコントロールすることができます。
この繰り返しが安定した取引を生み出し、結果として継続的にお金を増やす力を育てるのです。
もちろん、ルールに従った取引を続けるには「忍耐力」が必要です。
相場や環境に振り回されず、自分のルールを守り抜く強さが求められます。
その忍耐力が、きっと最終的に利益を大きく育ててくれるのです。
自分のルールを作り、それを守りながら取引を続ける。
これが「お金を増やし続ける力」を身につける第一歩です。
その一歩前は、「守れるルールにすること」です。